産業用蓄電池制御・マイクログリッド

予測に基づく効率的なピークカットを実現

制御2日前に需要予測と発電予測のミュレーションを行い、さらに制御当日に30分コマの中で1分毎に予測を見直します。需要予測に基づいた計画を立てることで、ピーク時にのみ放電し、ピークカットを実現します。

蓄電池を使用したピークカット

電気料金のタイムシフトによる経済性向上

従量料金の単価が時間帯によって異なる場合に、なるべく安い時間帯に充電し高い時間帯に放電します。ピークカットと組み合わせることで単一制御より経済性向上を実現します。

停電時は素早くマイクログリッドに切り替え

停電時には遮断機で系統から蓄電池、および太陽光発電は自立運転を行い、マイクログリッド内の電力供給を一定期間維持することが可能です。レジリエンス強化に貢献します。

逆潮流防止機能も搭載

受電点の買電量があらかじめ設定された閾値を下回った場合にRPRの作動を事前に察知して防止する制御します。太陽光発電のパワコンの出力を可変制御し、RPRの作動による発電損失を低減します。

■ 顧客ポータル画面イメージ

発電・蓄電状況や電気代やCO削減量などを可視化。EV充放電にも対応。

■ 遠隔監視・制御 / サマリー 画面イメージ

ユーザーが担当しているサイト一覧を表示

■ 遠隔監視・制御 / サイト概要 画面イメージ

設備情報、故障情報、計画値サマリー等を表示

■ ピークカット業務支援ツール

弊社オペレーションチームがツールを利用してピークカット業務を支援

事例01
マイクログリッド制御/複合施設「KURKKU FIELDS」

30Haの敷地を約1kmの自営線でレストランや宿泊施設などの施設などを結び、
大規模停電時には系統から切り離し太陽光発電と蓄電池で自立

施設 KURKKU FIELDS
太陽光発電設備 定格容量 700kWp
蓄電池 Tesla社製蓄電池「Powerpack」
出力333kW / 容量669kWh
その他 約1kmの自営線(複数施設と電力設備間)
設備概要

「農業」「食」「アート」を軸とした複合施設。30Haの敷地内には農場や牧場、レストランや宿泊施設などが点在する。Mr.Childrenなどの曲を手掛けた音楽プロデューサー小林武史氏が代表を務める株式会社KURKKUが手がける。

導入目的

レジリエンス強化
・自営線で太陽光発電設備・蓄電池・敷地内建物を結ぶことにより、停電時は遮断器で系統から切り離し蓄電池を自立運転
・PCSを蓄電池からの電力に連携し、太陽光からの発電を利用可能

平常時の環境性と経済性
・晴天時は夜間電力を含めて可能な限りの電力の自給自足を目指す
・ピークカット制御により電力基本料金を低減

[プレスリリース] 2021.04.20 千葉県木更津市のサステナブルファーム&パーク「KURKKU FIELDS」に 防災・減災を目的としたマイクログリッド設備の導入を実施
https://www.shizenenergy.net/2021/04/20/se_kurkkufields_completion/

事例02
マイクログリッド/「唐津市浄水センター」

停電時にも太陽光発電と蓄電池で電力供給、今後周辺エリアのマイクログリッド化も検討

施設 唐津市浄水センター
太陽光発電設備 定格容量 102kWp
蓄電池 Tesla社製蓄電池「Powerpack」
出力58kW / 容量232kWh
導入目的

非常時において唐津市浄水センターの一部に電力を供給し、停電の場合でも独立したエネルギー拠点として電力供給力を確保し、防災拠点としての機能を維持

レジリエンス強化
停電時にも浄水センター内に太陽光発電や蓄電池から電力供給

電気料金削減
・太陽光発電設備からの電力を自家消費することで買電量を削減
・蓄電池制御でピーク電力を低減することで基本料金を削減

環境性強化

今後の展開

周辺エリアには消防署、屋内プールのほか、佐賀県施設などの公共施設が集積しており、一体として、大規模停電などの非常時にも電力供給が可能なエリアを目指す「唐津スマートレジリエンス拠点構築事業」が進展

[プレスリリース] 2021.03.15 唐津市浄水センターに防災・減災機能向上のための太陽光発電設備・蓄電池設備を導入 ~新設・既存の発電設備における需給を最適制御システムで連携~
https://www.shizenenergy.net/2021/03/15/karatsu_purification_center/

事例03
マイクログリッド/「アクアドーム熊本(スポーツ設備)」「必由館高等学校」

公共施設としては国内最大規模。焼却炉発電設備の余剰電力を活用(地産地消)

左:アクアドームくまもと、右:熊本市立必由館高等学校
導入目的

レジリエンス強化
指定避難所に指定されている両施設では、停電時には電力系統から切り離した自立運転が可能

電力の地産地消および経済性の向上
夜間に熊本市内の焼却炉発電設備からの余剰電力を両施設の大型蓄電池へ充電させ、昼間に放電およびピークカットを行う

施設 アクアドーム熊本(スポーツ設備)
蓄電池 TAOKE ENERGY社製
出力400kW / 容量2,580kWh
施設 必由館高等学校
蓄電池 TAOKE ENERGY社製
出力200kW / 容量1,505kWh

[プレスリリース] 2022.09.26 自然電力、JFEエンジニアリング/スマートエナジー熊本と共に アクアドームくまもとおよび熊本市立必由館高等学校へ大型蓄電池設備を導入
https://www.shizenenergy.net/2022/09/26/smartenergykumamoto_storagebatteries/

事例04
マイクログリッド構築基本設計業務/「北海道上士幌町」

[プレスリリース] 2023.06.28 北海道上士幌町におけるマイクログリッド構築基本設計業務に委託事業者として決定
https://www.shizenenergy.net/2023/06/28/kamishihoro_microgrid/

事例05
マイクログリッド構築基本設計業務/「長野県小布施町」

[プレスリリース] 2023.12.06 Shizen Connect、長野県小布施町におけるマイクログリッド構築の基本設計業務を受託
https://www.shizenenergy.net/2023/12/06/obuse_microgrid_basic_design/